作業の様子

4月

● 種まき作業(中旬)

 

 

 

 

 

 

 

ベルトの上で育苗箱が流れるように進んでいきます。

空の育苗箱を育苗機に流すと、新聞紙 → 土 → こまちの種 → 殺菌殺虫剤 → 水 → 土 の順に入れられていきます。

・殺菌殺虫剤について - 育苗箱専用のもので、病菌を低濃度で阻害して菌の侵入を強く抑え、害虫も防除できます。

※無農薬こまちには使用していません。

次に、種まきした育苗箱は、約2日間室温32℃に保たれた育苗機に入れ、発芽を促します。芽が出てくるとビニールハウスに移されます。

ビニールハウスでは、そのまま育苗箱を置くと日差しの強さによって苗が焼けてしまうので地面に置いた苗の上に2種類のシートをかぶせます。このシートは苗の生育に従って、約2日間かぶせます。

 

● 耕起(下旬)

ロータリーで田を耕します。

こうしている間にもビニールハウスでは、苗が育っています。

5月

● 代かき(上旬)

耕した田に水を入れて代かき作業をしています。

● 田植え(中旬~下旬)

 

 

 

 

 

 

無事に育った苗がいよいよ植えられていきます。

6月

● 除草剤散布(上旬)

田植えが終わり苗が落ち着いて生長を始めると同時にどうしても雑草が生えてくるものです。

害虫予防などに除草は欠かせませんが、雑草すべてを手作業で取り除くには限界がある為、除草剤を使用しますが、除草剤の使用量を抑えるために糠ペレットの散布をおこなっています。それにより、雑草が伸びるのを抑える効果が与えられるので除草剤の量、使用回数を減らすことができます。

※無農薬こまちには使用しません。

● アイガモ田に放つ(上旬)

無農薬こまちの田んぼにアイガモが放たれます。

・アイガモ-アヒルと鴨の交雑種です。

アイガモ農法-アイガモは稲などの食物は食べないで、田の中の雑草や害虫を食べます。

田んぼの中を歩き回ることで、水と土をかき混ぜて雑草が生えにくくなり、糞は肥料となります。こうして、農薬、化学肥料を使用せずにおいしい無農薬こまちが作られます。

 

● 草刈り(中旬~)

田んぼの周りの雑草を刈り取ります。

雑草の生命力はすごいものがあります。すべての田んぼの草刈りが終わると一番最初に刈った田んぼの周りの雑草がもう伸びているほどです。一つの田んぼにつき最低2回は草刈りを行っています。ある意味、田植えから稲刈りまで雑草との戦いと言えるでしょう。

7月

● アイガモの撤収(中旬)

役目を終えたアイガモ達が、田んぼから別の池に移されます。

● 草刈り

草刈りが続きます。

● 田んぼの中の雑草取り(適時)

この頃になると、稲が大分生長してきますが、同時に雑草も伸びてきます。中でもヒエという見た目には稲と非常によく似た雑草は、稲の生長に必要な養分吸収してしまうので、できる限り取り除きます。特に無農薬こまちの田んぼでは除草剤等を使用しないので、雑草を一つ一つ手作業で取り除きます。

 

稗(ヒエ)です。見た目が非常に稲に似ており、手作業で刈る場合、判別するのに苦労します。

8月

● 農薬散布(上旬~)

水で薄めて散布します。

※ 無農薬こまちには使用しません。

殺菌・殺虫剤を使用して病菌や害虫の防除をします。

9月

● 稲刈り(適時)

 

 

 

 

 

 

コンバインで稲を取っていきます。

稲刈りで収穫した籾(モミ)は乾燥機で程良く水分を残すように乾燥します。

 

10月

● 籾すり(上旬~中旬)

収穫して乾燥した籾は玄米が殻を被った状態です。籾すり機を使い、殻を削ると玄米になります。籾すりによって出た籾殻は再び田んぼに返すことで、大切な養分となります。

 

11月

● 肥料蒔き

 

 

 

 

 

 

● プラウによる天地返し(中旬~翌月)

プラウとはトラクターの後部に付ける機械の一種です。田んぼに残った稲ワラなどの有機物を、プラウを使って空気と一緒に土の中に鋤き込む(スキコム)作業を天地返しといいます。微生物が稲ワラ等の有機物を分解し、より良い土壌となります。毎年行うことにより、微生物が活性化し大変効果的です。